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ABOUT US
理事長所信
狛江青年会議所 2023年度 スローガン
理事長所信
【はじめに】
1980年、この狛江の地で初代理事長栗山昇先輩をはじめとする先輩方の力により、日本全国で675番目の青年会議所が設立されました。明るい豊かな社会の実現のため、これまで多くの先輩方が汗を流してこられました。そして狛江の課題と向き合い、事業を通してより良くしていこうとする熱い想いは、今日まで受け継がれてきました。そうして築かれた、狛江青年会議所という組織の43代目の理事長という大役を、お預かりさせていただきますことに、感謝するとともに、大変身の引き締まる思いです。
【多様な価値観を尊重し、人を想う心を育む青少年育成】
私には4才の娘と、もうじき3才になる息子がいます。とても愛おしい存在です。私に限らずお子様がいる方でしたら、皆さん我が子はとても大切な存在なのではないでしょうか。
子育てしかり、私の場合は趣味のゴルフについてなど、あらゆる事をスマートフォンでインターネットを開き、手軽に知る事ができる時代になりました。SNS などを見て、素敵だなと感じる考え方などにふれると、自分もそうありたいと思うのですが、なかなか現実はそうはいかず、凹むこともあります。そのように現代はインターネットの世界を覗くと、あらゆる情報が溢れています。価値観は多様化し、将来の予測が困難な時代を生きる上では、多様な価値観を互いが尊重し、自ら考え行動するという事が重要になるのではないでしょうか。これからを担う子供たちが、ただ闇雲に将来を悲観するのではなく、自分たちの未来を自分たちの手で切り開き、幸せな未来を創造していけるような社会を築いていく必要があります。
私は全ての子供たちに、夢や希望を抱きキラキラした眼差しで、未来を見据え成長していってほしいと願っています。また、それが叶う社会こそ、明るい豊かな社会といえるのではないでしょうか。更にいうのであれば、これからの豊かさというのは、心の豊かさだと私は考えます。心の豊かさとは、自分も他者も大切に想う心だと思います。本年は、子供も大人も共に夢中になれるような事業を行い、テレビゲームでは味わえない、親子の絆や人との繋がりを感じてもらえるような取り組みを、実施していきたいと考えております。
【地域との絆から災害対応】
私はこの狛江で育ち、今年で40才を迎えます。この40年で、街の景色も随分と変化しました。私が子どもの頃は、原っぱの空地もまだ多く残っていて、友達と秘密基地を作るなどして遊んでいたのを思い出します。ここ狛江市は、都会へのアクセスもよく、平成28年には人口8万人を突破しました。また、日本で2番目に小さな市「狛江」には、多摩川や野川などの自然が未だ多く残っており、昔は狛江百塚と呼ばれ、現在は13基ある古墳などを訪れることで、歴史を感じる事もできます。コンパクトな町なので、自転車があれば市内どこへでも行けますし、ネットワークが構築しやすいため、市民活動も活発に行われています。狛江青年会議所としましても、様々な団体や地域の方々との絆を深め、顔と顔の見える関係の中で、より魅力的な街にしていけるよう運動してまいります。
顔の見える地域社会というのは、平常時はもちろんのこと、災害時においても迅速な安否確認や避難所運営などに、大きな意味をもつと言われています。昨年10月30日に行われた狛江市総合防災訓練では、狛江青年会議所と災害協定を結んでおります社会福祉協議会の方々にお声がけいただき、災害ボランティアセンター立ち上げの想定訓練に参加させていただきました。いざ災害が起きた時に狛江青年会議所としてどのような事ができるのか、今一度考え話し合い、災害時の動きをしっかりと想定しておく必要性を強く感じましたので、本年はメンバー1人1人が自分の役割を認識できるような事業を行ってまいります。
【会員拡大・JCの魅力】
私は昨年、副委員長としていくつかの例会に関わりました。特に印象に残っているのは、10月例会の「トイ×チェンジ」です。狛江わくわくストリートプロジェクト、狛江駅周辺の未来を考える社会実験の一環で事業を行いました。初めての事業でしたので一から準備を進めていくのは大変な事もありましたが、委員会メンバーや、諸先輩方のお力添えのおかげで、無事に事業を成功させることができました。当日参加していただいた子供たちの笑顔が嬉しくて、今でも鮮明に思い出されます。
また、昨年は先輩に勧めていただき、東京ブロックのアカデミー研修委員会に出向しました。アカデミーでは、JCって何だ?という問いから始まり、JC活動の基礎を学びました。出向して得られるものというのは、関わり方によって人それぞれかと思いますが、私は塾長や塾付幹事、そして塾生の仲間達との出会いによって、少しずつ自分が変化している事を実感しました。塾生に課せられる課題への取り組み方も、最初はどこか他人事のようでした。しかし塾の仲間達の真摯に課題と向き合う姿勢に刺激を受け、何事も自分事として捉え、真剣に向き合う事ができるようになりました。
そのような経験の中から私が得たものは、人を信頼し尊重する事の大切さです。青年会議所には三信条「修練」「奉仕」「友情」があります。地域をより良くしていく運動をするためには、個人が修練し力をつけ、その力を社会へ奉仕し、本気で取り組むからこそ生まれる友情があるのだと思います。この三信条を言葉ではなく、経験から学べたという事が、私にとってかけがえのない財産となっています。
私はアカデミー出向で初めて狛江以外の青年会議所と関わる経験をいたしました。本年は狛江青年会議所と関わりの深い稲城青年会議所と多摩青年会議所との3LOMで協力して事業を行う予定です。近隣LOMのメンバー同士が交流し事業を行う事で、顔と顔が見える関係の中で今後も良い関係を築き、相互に良い影響を与え合いメンバーが成長しLOMと地域が発展していけるよう運動してまいります。
また、本年の10月には、全国大会が東京の地にて開催される予定です。オール東京で全国大会を成功させるため、狛江青年会議所としましても積極的に取り組んで参る所存です。さらに、全国規模のスケールで開催される事業に参加し、現地で経験し学ぶ事で、メンバーの更なる成長に繋げていきたいと考えております。
青年会議所運動は失敗しても良い、と先輩から伺った事があります。無論、失敗しても良いから適当に運動して良い、というわけではありません。失敗を恐れず果敢にチャレンジする事が大切である、と私は理解しております。それに、真剣に取り組んだ上で失敗をした経験というのは、次にチャレンジする自分や誰かの支えになる事ができると思います。そのように、数々のシャレンジをしてこられた先輩方から受け継いできたものが、今の狛江青年会議所に根付いております。本年も地域課題を解決すべく、果敢にチャレンジし、様々な事に取り組んでまいります。また、引き続きSNSなどを活用し、狛江青年会議所の活動や魅力を発信し続け、知名度の向上に努めてまいります。そして一人でも多くの方の賛同を得ることができるよう努力し、共に運動する新たな仲間に出会いたいと思います。
【結びに】
青年会議所の運動をしていますと、私自身、時間や体力など色々と疲弊する時もあります。しかし、青年会議所の運動で燃え尽きるのではなく、ここで学び成長した事を、卒業後の活動に活かしていく事も大切だと考えております。とはいえ、ひたすらに耐え忍ぶだけでは身がもちませんし、耐え忍ぶ事が目的になってしまっても意味がありません。
禅の世界には「遊戯三昧(ゆげざんまい)」という言葉があります。この言葉は、どの様な状況でも、なすべき事に無心に取り組み、その状況を「遊び」のように楽しむ、という意味になります。楽しい事をするのではなく、する事自体を楽しむのです。様々な事が起こる人生ではありますが、それを自分事として味わいながら、楽しむように学び生きる事ができれば、大抵はわくわくした気持ちで前向きに取り組む事ができるのではないでしょうか。
この「遊戯三昧」をスローガンとして掲げ、仲間と共になすべき事を楽しみながら、この一年間、青年会議所運動に全力で取り組んで参る所存です。引き続き、皆様のご指導ご鞭撻をお願い申し上げ、理事長所信とさせていただきます。